BMW R60/2 旧タイプバターヘッドの修理

BMW R60/2 私のR60/2の左側シリンダーヘッドは問題を抱えていました。購入時、古いバイクですからエンジンの状態を確認しようと分解したところ、ロッカーブロックが乗る土台の排気側が陥没していまして、 ワッシャーを入れて高さを調整してました。
分解した時、「このワッシャーはシムみたいなモノだろうか?」と怪訝に思いました。また、スタッドボルトがなかなか抜けなかったのでシリンダーヘッドのスタッドボルトの通り穴を眺めると、内径が狭くなっていたのを発見。そこでドリルを用いて通り穴を修正し、スムーズにスタッドボルトが通るようにしました。
その後、3000キロほど走った後に点検を兼ねてシリンダーヘッドを分解したところ、またスタッドボルトはスムーズに抜けず、シリンダーヘッドのスタッドボルトの通り穴は、また歪んで狭くなっていました。
BMWに詳しい有限会社クリメカの栗林様に教えて頂きましたが、旧タイプのBMWのある年式のシリンダーヘッドには問題があり、通称、バターヘッドと呼ばれているそうです。

バターヘッド

BMW R60/2 シリンダーヘッド (バターヘッド)バターヘッドとは名言で、まさに私の60/2の左側のシリンダーヘッドはバターヘッドでした。アルミの材質が悪いので、高トルクが掛かるブロックの土台は座面は陥没し、スタッドの穴は変形しています。
この状態でも普通に走行するのですが、この先、ますます悪化するであろうヘッドで乗るのは不愉快ですし、この先、あと何十年バイクに乗れるか分かりません。機関の調子が良い状態でバイクに乗りたいものですから、リプロのシリンダーヘッドを購入しました。

リプロダクト新品 シリンダーヘッド

BMW R60/2 シリンダーヘッド (リプロダクト新品) 純正のヘッドは廃盤ですし、メーカーで対策されたシリンダーヘッド、通称LKヘッドの中古品は海外のE-Bayなどでも高額です。よってリプロで出回っているシリンダーヘッドを選びました。
購入したリプロ品の精度や耐久性はまったくわかりませんが、バターヘッドよりは間違いなく良いでしょう。またまた、財布が軽くなってしまいましたが、機械をだましだまし乗るのは精神衛生上、好ましいことではありません。買って良かったと満足しています。

このリプロヘッドも不良品だったらと思うと恐怖ですが、人柱とはこういうものです。
来年にはシリンダーヘッドを交換しようと思っています。