理想のツーリングバイクとは何か?と自問すると、色々思い浮かびますが、
機能という観点でざっと思いつくままに書きますと、
1 楽しく飽きなく、どこまで走っても面白いエンジン特性
2 狭く荒れた舗装林道から高速道路にいたるまで、不満なく快適に走れる車体
3 防風性に優れたカウルを持つ
4 煩雑なメンテナンスを強いない、もしくは整備性が良好
5 頻繁な燃料補給が煩わしいので、大容量を持つタンク、あるいは燃費が良い
6 故障が少なく信頼性が高い。頑丈。部品の供給が安定している。
7 積載性に優れる
と列記して思い浮かぶのは、やはりBMWです。それでは面白くないので、ヘソ曲がりで幼稚な私は、
たまに違うバイクでロングツーリングに行きたくなって実行します。BMW以外のバイクでロングツーリングに出かけて
みると、やはりBMWは素晴らしいと実感します。
人は何かをしたがる生物だと思います。知識を得れば知識を用いたくなり、技術を体得すれば作業したくなるものです。
私の趣味としてのバイクのキャリアは短いのですが、それでもバイクの知識や整備の技術を得れば、何かしたくなります。
今は、BMWのR1150RTというバイクを所有しています。不満が少ない素晴らしいバイクですので、
「何かをしたい」という、私の欲求は噴出しません。
マラソンの如く走り続けるのが、今の私のツーリングスタイルです。
変性意識と書くと大げさなのですが、私はロングツーリング中に意識が活発になり、生き生きとした実感を得る事が
たまにあります。その実感の正体とは、休暇中に感じる開放感だとか、未知の道路や景色への感動だろうと思ったのですが、
どうもそうではなく、長時間運転して集中力が高まり、ある程度の疲労感を得た時に、楽しくなるのです。
私の巡航速度は法定速度+@程度なので、高速走行中に感じる、非日常感という快感とも違うようです。
この前、R1150RTで1100キロほど高速道路を中心にツーリングに行きましたが、
あまりにも快適過ぎて、日常意識のままツーリングを終えました。
帰って来ても疲れ知らずで、部屋の掃除をして買い物に行き、そのまま仕事も可能なくらい余力がありまして、
いくらなんでも、これは完成度が高すぎる(?)のではないかと思いました。
変な話ですが、私にはある程度の疲労感(疲労感でして、疲労そのものはありません)
が、ツーリングバイクには必要なのではないか。と仮定しています。
「何かをしたい」という欲求が最近高まりまして、一台のバイクを買いました。
モトグッチのノルジェというツーリングバイクです。
200キロほど乗りましたが、細かな不満が色々とあるバイクですが、楽しいエンジン特性で、
「何かをしたい」という欲求を満たしてくれそうです。
ロングツーリング時に感じる疲労と楽しさの関係の発見は、私のバイクにおける「何かをしたい」というテーマの一つです。
と偉そうに書きましたが、諦めてまたBMWを買うかもしれません。次は2バルブの100RSなんかだろうなと思っています。