電装部品の現状販売の理由について

弊社では電装部品、特にイグナイターやECUなどはジャンク扱いで出品しています。
中古部品の販売を始めて間もない頃、こういったことがありました。

その1 「プラグに火が飛ばないのでお宅でイグナイターを買ったが動かない。返金せよ」

ST 「恐れ入りますが、イグナイターの動作はこちらで確認しています。
イグナイター以外の電装品の動作は確認なさいましたか?
ピックアップはマニュアルに準じて確認なさったとの事ですが、キルスイッチ、
サイドスタンドスイッチ、イグニッションキー、ワイヤーハーネスなどの
電装品の動作はいかがですか?」

お客様「イチイチ点検しろというのか?私は整備歴~年だが、故障の原因は
イグナイターだ!返金しないと小額裁判で訴えるぞ」

私はどうにも納得出来ず、小額裁判でも良いのですが、通常裁判を選択させて頂きますと
返答しました。その後、お客様からの連絡は途絶えました。
イグナイターは正常だったのか、それとも治ったのか、あるいは本当に壊れていたのか、
はたまた発送してからお客様の手元に到着する間に壊れたのか、真実は不明のままです。

その2 お客様「ホーンが鳴らないので返品したいんですが」

ST「誠に申し訳ございません。送料及び振込手数料なども当然返金させて頂きます。
(ホーンは鳴ったのに、何かあったのだろうか。さすがに直結してチェックされてるだろうし)」

ホーンが到着し、バッテリーに繋げます。パーー!と近所迷惑な音が鳴り響きました。
推測ですが、お客様のバイクのホーンボタン、スイッチボックスやハーネスに問題があったと思われます。
あるいは接触不良で、返品後に配送中のトラック内の振動で接触不良の箇所が戻った(?)とも
考えられなくはありませんので、ホーンを叩いたりゆすったりしましたが、
何度やってもホーンは鳴りました。誰が、何が悪いのでしょうか。

その3 お客様「御宅で買ったフェールポンプがおかしい。キャブからガスが漏れる。返品して欲しい」

ST「そのポンプはインジェクション用ですので、失礼ですがお客様は間違えてます・・・」
お客様「私は趣味で何十年もバイクをいじっている!間違っていない!」

他にもまだまだ電気関係のトラブルは多いのですが割愛いたします。
電気部品の故障の診断は面倒なものです。私どもより遥かに高度な知識を
お持ちのお客様方もおられますし、一部のお客様が悪いのか、或いは私どもが悪いのかは分かりません。

電装部品の現状販売は乱暴だとは百も承知なのですが、どうかご了承下さい。