ホイールのリムとディスクブレーキの振れ具合の測定方法は、弊社では画像の通りホイールにシャフトを通し、カラーをホイールの両側に通して挟み込んで固定した上で、ダイアルゲージを用いて測定しています。
重量がある作業台の上ではないのでたわみますし、簡易的な装置ですので剛性も不足している上、中古部品ですので、ホイール表面の塗装面の凸凹やアルミの腐食などで、ダイアルゲージで表示される数値は、実際にホイールが歪んでいる数字より大きい数値で表れますので、参考程度とお考え下さい。
ホイール縦方向の振れは、形状によりタイヤを外さないと測定出来ないホイールもございます。縦方向の表記が無いホイールは、上記の理由です。
尚、カワサキのZRX1200Rのアニュアルに記載されているホイール振れの使用限度は、縦、横方向共に1.0ミリで、BMWのR100RSモノレバーのマニュアルに拠れば、縦、横方向共に1.3ミリが使用限度です。キャストホイールの場合、おおよそ1.0ミリ前後が、使用可能な数値の上限と思われます。
スポークホイールは、多くのマニュアルには1.5ミリ~2ミリ前後が上限と書かれていますが、スポークホイールは、リムが歪んで振れている物と、スポークの調整が不均等で振れている物があります。リムが歪んでいる場合は、スポークの調整では振れは治りません。
ブレーキディスクの振れの上限値ですが、ホンダCRM250ARのマニュアルには0.15ミリ、カワサキのZRX1200Rのマニュアルには0.15ミリ、使用限度は0.3ミリ、BMWのR1100RSのマニュアルには0.15ミリと表記されています。
旧車はもっと大きい数値の様ですが、今から20年以内に販売されたバイクのブレーキディスクの振れの上限は、おおよそ0.15ミリ前後が上限のようです。
尚、穴が開いているウェーブディスクは、測定出来ない物がございます。
この場合は目視確認となりますのでご了承下さい。