二輪業界は日本では斜陽産業で、先行きの見通しは暗いものです。今後はどうなるのでしょう。
バイクの可能性と書くと大げさなのですが、あまり世に伝わっていない、もしくは社会に認知されていない、
バイクのメリットを世に宣伝する必要があると思います。
バイクは脳を活性化させる!?
古い記事ですが、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授は28日、ギア付きの大型バイクに趣味で週1、2度乗ることは、認知機能とメンタルヘルスに良い影響があるとする研究結果を発表した。
バイクに乗ると脳が活性化される…東北大川島教授
https://response.jp/article/2011/09/28/162990.html
「使用頻度でいうと週に1、2回乗っている人だけが統計的に優位にあがっている。さらに購入車種の違いでもバイクを買った人は頭の回転の速さ、脳全体の働きが良くなっているが、スクーターの方は全く変化がない。購入形態によって脳と心に与える影響が違ってきているということがわかった」
スクーターはダメ!?
上記の記事で興味深いのは、スクーターは効果が少ないという点です。
ミッションのバイクから大型のスクーターに乗り換えた友人、知人は、殆どバイクを降りました。
反対に、スクーターからミッションのバイクに戻った方は、乗り続けている方が多いです。
これは完全な私見ですが、スクーターに乗り換えた方は享楽的な方が多く、ミッションのバイクに乗り換えた方は、頭脳の切り替えや応用に長けた人が多かったように思えます。また、ツーリング先で出会った、カブの50や実用車の125に乗っている年配の方は、みな元気でした。なぜなのでしょう?
無意識下での理解と運転
ミッションに限った話ではありませんが、人は機械の構造をイメージして、それを無意識下でなんとなく理解して操縦すると、脳、神経、肉体を結ぶラインが活発になるのではないか?と私は思案しています。
整備に詳しい人などを除き、実際にミッションの構造を知悉し理解して運転している人は稀です。しかし人間は、運転してクラッチレバーやシフトペダルを操作してミッション、ギア比を理解しています。
ギア操作に慣れてしまうとダメ?
「使用頻度でいうと週に1、2回乗っている人だけ」という点も面白いです。ミッションの操作やクラッチの切り離しが日常の行動になると新鮮さが失われ惰性でギアの操作を行い、ミッション操作にたいする倦怠感が生まれるのかもしれません。
私が思うに週に1、2回乗っている人というよりは、ミッション操作への惰性が生じる前に運転を中止すれば良いのだと思います。
もっとも、ミッション各部をWPC処理や、研磨処理したバイクのギアの入力に快感を覚える人は、この限りではないでしょう。(こういう人はバイクに乗らなくても健康だと思いますが)
ゆっくり走っても楽しいバイク
過去に似たような事を何度も書いていて恐縮ですが、私が思う人とバイクの関係は、上記の事柄に尽きています。
速度を上げれば緊張感と快感が生じ、効果は倍増しますが安全性が減少しコストが嵩みます。よって低速でも楽しめるバイクをメーカーに製作して欲しいものです。私はそういうバイクがあれば購入します。燃費や馬力は劣悪でもかまいません。
バイクがこの先、作業療法の有為な道具として認知されて保険が適応されたら良いなと思っています。無理でしょうけれど(笑)