ずいぶん前に、バイカーズステーションというバイク雑誌のハンドリングに言及している記事に感銘を受けました。もっとも印象深いのは、ハンドリングの良さとコーナー速度は切り離して考えるべき。という佐藤編集長の言葉です。
私は公道を法定速度+@程度で走行します。ソロ走行する事が多いので、他者(他車)と競うような走行はしません。よってコーナー速度にはさほど関心がありません。それよりは気分よくコーナーを曲がる事を好むので、ハンドリングへの興味は尽きません。
私もそうですが、エンジンのフィーリングやパワー、振動などの感覚は、言語化、数価化しやすいと思います。よってエンジン談義は盛んですが、低速時のハンドリングはどうしても抽象的で感覚に負う事が多いので、説明が難しいと思います。そのせいか、あまり言及されません。
以前、ハーレーのビックツインの1340、確かダイナだったと記憶していますが、低速時のハンドリングが素晴らしく、ハーレーが売れる理由がなんとなく分かりました。
スズキのベコ、GSX750Eのハンドリングも印象深かったですし、BMWのR1100Rの後期型もなかなか良かった記憶があります(改造車でしたが)。カワサキ GPZ750Fのハンドリングの素晴らしさは名高いので、いつか完調な車体に乗ってみたいものです。
私を含めた一般的なライダーは、さほど速度を出しません。
低速コーナー、それこそ交差点の曲がり角でも「面白い!」とか「曲がる!」という感動をメーカーがユーザーに与えれば、ユーザーは長くバイクに乗り続けるのではないかと思案してます。
低速時のハンドリングについて、あまり話題にならないのが残念です。