冬のロングツーリングとは~東京→鹿児島

私は寒く日照時間が短い冬が苦手です。よって冬はツーリングに行きません。

年内のツーリングは、11月下旬の勤労感謝の日をもって最後としていますが、

嫌いなまま敬遠するのは何なので、冬のツーリングはどうなのだろうかと思いたち、

実行したくなりました。

私の父祖の出身地は奄美群島のとある小さな島です。バイクで行こうとなると、

鹿児島から先はフェリーに乗らなければいけないのですが、

寒い東京にゲンナリしていましたので、暖かい南国を目指し墓参りを兼ねて行ってきました。

始めは行きも帰りも自走しようと意気込んでいたのですが、天気予報で中国地方と

九州で降雪の可能性が高いと発表されましたので、行きの大阪~宮崎間はフェリーを利用しました。

 

 

バイク用の上下スーツと電熱ベストを用いて、フルカウルのツアラーで走行すれば、

外気温0度~3度くらいの気温で高速道路を6時間くらい走行しても、寒さによる疲労はありません。

ただ、春から秋の季節に比べ、なぜかまったく楽しくありません。

「寒い」とか「冬は楽しくない」という思い込みがそうさせているのか、或いは落葉した木々を眺めて

陰鬱な気分になってしまうのか、はたまた降雪によって山岳を越えるツーリングは不可能ですから、

どうしてもルートは平地が中心になってしまいますので、単調な景色に飽きてしまうのかもしれません。

 

宮崎に到着して、鹿児島港まで行くルートを通り、ああ、この付近は本州の晩秋っぽいなと、

やや気分は高揚し、鹿児島港につくと気温は高く、少し嬉しくなりました。

その後、父の故郷の島までフェリーに乗り、到着してその気温の高さに驚きました。

東京だと、桜が咲く前くらいの気温でしょうか。

北欧や東欧の人間がスペインに憧れ、本土の人間がハワイや沖縄を目指す気持ちがなんとなく分かりました。

 

暖かい土地で何泊かしていたので、頭と体は温暖な気候に慣れきってしまいました。

私は東京に戻らなければなりませんが、来た道を戻るのが苦痛になってきました。

奄美大島から東京までのフェリーは、二泊三日かかります。

私は船酔いする性質なので、二泊三日フェリーに乗るのならば自走を選びます。

鹿児島までフェリーに乗り、時間もないので、高速道路を用いて東京に戻りました。

これほど楽しくないツーリングは、ひょっとしたら初めてかもしれません。

 

今回学んだことは、冬にロングツーリングなど、するものではないという事です(笑)

かかった費用も、飛行機を用いた方が遥かに安かったのも笑えません。

画像は、滞在した小さな島の景色です。上着は不要で、下はジーンズ一枚で走れました。

はやく春になって欲しいものです。

 

RIMG0561_R

RIMG0556_R