どこかで聞いた話ですが、パイロットは飛行中に海上の船舶を見つけるとほっとするそうです。
なぜかといえば、何も無い海面に着水すれば不安になるが、船の近くに着水すれば、船員が助けてくれるだろうと安心するそうです。パイロットはプレッシャーと向かい合う大変な職業なのだなと思いました。
ほっとする場所
スケールも程度も全然違うのですが、私も似たようなケースがあります。
私の場合は屋根があるバス停を発見するとほっとします。以前、知人にその旨を伝えたところ、怪訝な顔をして意味が分からないと言われました。
言葉足らずなのでこう説明しました。「昔は極貧(過去形なのも何ですが)だったので、ツーリングに行っても宿代が払えなかった。よってテントを張ったり野宿していたが、距離を走って疲れていたり、雨が降ったりするとテントを張るのが億劫なので、よく屋根があるバス停で一晩過ごした。
狭くて窮屈だったが、屋根があるので濡れずに快適だった。よってツーリング中にバス停を発見すると当時を思い出して、いざとなればここで泊まれると思うと安堵する」と説明しましたが、知人はまったく理解してくれませんでした。
零細会社の経営者となった今でも、夜間ツーリング中にバス停を発見すると宿泊費に換算し、ここで宿泊可能だから、このバス停は3000円の価値がある!と思ってしまいます。
最近は疲れるツーリング、1000キロ走るとか18時間走るとか、疲労するツーリングをする機会が減ったので、バス停への想いはずいぶんと減りましたが、やはり屋根のあるバス停、私はバス小屋と命名してますが、地方のバス小屋は頼もしく思えます。