※以下の記事は、間違った工具の使用方法を表記しています。一般整備とは関連がありませんのでご注意下さい。
私は未だにキロ表示に親しんでニュートン表示に慣れません。
人は習慣で生きていますから、慣れ親しんだ規格を捨てて、新たな規格を体得するのを厭います。
こんな私ですから、表記がT27やT30などという、トルクスねじに慣れません。未だに数字と目で見たサイズがどうにも一致しません。
トルクスねじは、工具の掛かりが良く、ネジの頭を低頭にしても低頭のヘックスより遥かになめません。低頭ネジは標準の頭のネジに比べて軽量ですし、今後、ますますトルクスのねじは増えるのでしょう。
部品を取り外す際に、私は電動のインパクトレンチを多用します。1台のバイクを全て手作業で分解すれば、腱鞘炎などになるリスクもありますし、何より作業効率が良いので重宝しています。電動インパクトはエアに比べれば出力は少なく、それほど工具も傷みませんので、多くのソケットは、非インパクト用の安価な標準ソケットを使用しています。
標準ソケットはなにより安価ですし、インパクト用ソケットを用いても、痛みは早く寿命もそれなりです。
今までのこういった習慣で、トルクスソケットも非インパクト用で良いだろうと思い使用したのですが浅墓でした。下記の画像は、いじり止め防止用の、真ん中に穴が開いた強度が弱いトルクスソケットを電動インパクトで乱暴に使って折れたトルクスのソケット各種です。
価格別トルクスソケットの比較
変な話ですが、折れた多数のソケットを眺めて、私はトルクスねじが好きになりました。
折れたヘックスソケットの、相手側のトルクスの星穴は、全てが殆どなめていませんでした。
星型の穴への応力が綺麗に分散され均一に力が掛かるので、がっちりと噛み合い、なめずにソケットが負けて折れたのでしょう。早くトルクスのサイズに慣れねばと思います。