灼熱・秋雨の季節が終わってようやく短いバイクシーズンとなった先の三連休に行き当たりばったりツーリングに出かけてきました。
私のツーリングの殆どは行き当たりばったりで、なにせ空いている道路や信号がない道路が最大最高のごちそうですから、これでもさほど問題はありません。もっとも下調べしたほうが記憶に残り楽しいツーリングになるのは事実ですが。
途中、宮城県 栗駒山付近で渋滞していまして、なんでこんな場所が混んでいるのだろうかと怪訝に思っていたところ、紅葉した風景が目に入りまして納得しました。ここ最近の猛暑のせいで忘れていましたが、東北の山地はそろそろ紅葉の時期でした。渋滞するのも当然です。
道中、奥州の霊場という看板が目に入りまして、興味を持ちまして向かうとそこは長徳山歓喜院というお寺でした。東北の霊場といえば恐山と湯殿山には行ったことがありますが、恐山は死後の極楽浄土のような清々しさを覚えまして、湯殿山は確か再生の霊場だったと記憶していますが、新たな決意や出発というのか、そういう力を感じました。
私の狭い経験ですが、霊場というのは陰鬱とかおどろおどろしいモノではなく、なにかさっぱりとした清い場所というイメージを持ってます。
長徳山歓喜院のお地蔵や、檀家のお墓はみな丁寧大事に扱われていまして好感を持ちました。死地に生あり。ではありませんが、霊場は現実社会や浮世よりも、不思議な生命力に溢れているように感じます。行き当たりばったりツーリングはまた楽しいものです。