モトグッチ V65SP レストア その3 ベース車両の分解/点検編

今回はレストアベース車両となるレッドのモトグッチ V65SPの分解と点検です。

1983年製造の旧車ですから、ステム、スイングアームピボット、ベアリング、ドライブシャフト、エンジンやミッションのシールなどは点検・交換しないといけません。それぞれある程度は分解していましたが、全バラにした方が早いので2台とも部品単位まで分解します。

ベースモデルは状態良好

実際の各部の状態は、レストアベースモデルのエンジン内部は良好。一昨年にオーバーホールしたBMWは R60/2はエンジンの交換部品で費用が嵩みましたので嬉しい限りです。

モトグッチ V65SP レッド
モトグッチ V65SP レッド
モトグッチ V65SP エンジン車
シリンダーヘッド
ピストン

電装関連

電装関連は不良箇所が多く難儀しそうです。ダイオードボードはおそらく新品に交換済。満充電のバッテリーを装着して2週間放置したところ、バッテリーは完全に放電してしまいました。電装品は何箇所か問題がありそうです。
前に分解したレストアベースのV65SP(レッド)と、部品取り車のV65SP(ライトグリーン)のフロントフォークを並べてみました。

ピストン
ピストン
ダイオードボード
バッテリー取り外し後
フロントフォーク

フロントフォーク関連

インナーチューブは2本が程度良好。他の2本は錆が多くそのままでは使えません。ダンパーは4本ともに抜けていませんでしたが、内部のオイルは劣化しているでしょうから、減衰力に問題がありそうです。純正は廃盤ですから、いずれは社外品に交換前提で考えます。

1番重要なアウターチューブの摩耗はなく、程度良好でした。2台ともおそらく実走行の、走行距離1万キロ程でしたので良かったです。

レストアベースのV65SP(レッド)は走行距離が少なく保管状況も良好だったのか、各部の状態がよく安堵しました。もうすぐ暖かくなるので、モトグッチ V65SPでツーリングに行きたいものです。