モトグッチ V65SP レストア その5 エンジン内部編

モトグッチ V65SP レストア その5。今回はエンジン・ミッション・ファイナルケースなどのエンジン内部分解点検編です。

オイルパン

オイルパンはパーツクリーナーで簡単に汚れが落ちました。スモールのドレンは2個ありますが、こうやって見るとそれぞれの役割がよく分かります。オイルパンガスケットは手できれいに剥がれました。手間が減ってよかったです。

クランクケース

クランクケースの白色の塗装は相当に劣化して見苦しいのですが、V65SPはコンロッドボルトなど内部部品の入手が難しく、今回はこのまま直します。パワー不足を感じたらブレバやV7などの750の部品に交換しようと思ってましたが、在庫していた750のエンジンが売れてしまっていました😅どうしよう。

オイルパン
ファイナルケース
ファイナルケース
クランクケース

ファイナルケース

ファイナルケースのシール類の交換も終了。リアディスクにはメッキ処理がされてます。ブレンボの鋳鉄ディスクにもクロメートメッキがされていた記憶があります。メッキはパッドに当たって剥がれますが、外周やホールくらいは残るでそれで良いのかもしれません。さすがに年代ものですので内部は汚れています。

点火系

ポイントやコンデンサーも交換します。私はフルトラ運が悪く、何社かのフルトラを装着しハズレを引いた経験があります。最近のコンデンサーは不良品も多く、ノーマルのポイントも調整が面倒なので、コンデンサーを撤去できる上に調整スパンが長くなるセミトラを愛用しています。このV65SPもいずれはセミトラ化する予定です。

ミッション
ミッション
ミッション
ミッション表面
ポイント・コンデンサー

ミッション ベアリング

ブラストのマスキングが甘く、砂が混入したのでミッションのベアリングは交換しました。ベアリングの嵌合はBMWに比べてけっこう緩めで、加熱するとベアリングは自重でストンと落ちました。整備性は良好ですが耐久性と嵌合の隙間の関係は興味があります。偉い人に話を伺いたいものです。

今回は思ったよりスムースに行きましたが、ルマン3のリアサスのセッティングも出したりしなきゃないので、今月中にまたV65SPの作業ができるかどうかは不明です😅