モトグッチ V65SP レストア その4 ミッション・ファイナル オーバーホール編

今回はミッションとファイナルのオーバーホールです。こんな地味な作業、しかもこんなマイナーな旧車のものに興味のある人は果たして日本に何人いることやら。最低でもシールとリターンスプリングくらいは交換しようとミッションを分解します。

エンジン内部

ベース車両のエンジン内部の状態は良好でして、シールや一部ベアリング、スプリング等の交換だけで済みそうです。こういうところは低走行車のありがたいトコです。ファイナルもシール類を交換します。分解しないとシール類を交換できないスモールエンジンのファイナルはなかなか面倒です。

BMWの旧タイプやモノサス、モトグッチ トンティフレームのミッションは2分割ですが、モトグッチのスモールブロックのミッションは3分割でユニークな作りです。ベアリングの嵌合は緩く整備性は良好です。クラッチからのインプットギア(?)の構造が面白いです。

モトグッチ V65SP レストア その4 ミッション
モトグッチ V65SP レストア その4 ミッション
モトグッチ V65SP レストア その4 ミッション
モトグッチ V65SP レストア その4 ミッション

バックラッシュ調整

バックラッシュの調整の際、ファイナルケース側、大きいギアはこの大きなシムの厚みで調整します。このシムの両側に紙のガスケットを装着しますが、錆が多いです。新品を購入するのがベストですが、寸法が変化しないように工夫してさっと錆を落としました。

モトグッチ V65SP レストア その4 ミッション
モトグッチ V65SP レストア その4 ミッション
モトグッチ V65SP レストア その4 ミッション
モトグッチ V65SP レストア その4 ミッション

モトグッチ V65SPのエンジンは白色に塗られていますが、塗料が劣化して見苦しいのでサンドブラストしました。その後タップでねじ山を清掃します。趣味で好きな事とはいえ、ホント面倒くさいです。

果たして春までに直るのでしょうか。なんか不安になってきてしまいました😅